【学問の神と梅の花街】
神社や仏閣はよくあることなのですが、元々その地に神様がいらっしゃっり、後から新しい神様を祀ることがあります。
湯島天神(湯島天満宮)も同じ背景を持ちます。
由緒書きでは458年古墳時代の創建で天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)をお祀りしいた。
その後、1355年南北朝時代に菅原道真を勧請したとあります。
天之手力雄命は天照大御神の岩戸隠れに登場する神様で、天照大御神が岩戸から顔をのぞかせたときに、引きずり出した神様です。
そして、長野の戸隠神社のご祭神でもあります。
当時は戸隠信仰が伝えられていたと推測できます。
しかし、今では摂社となって本殿の裏に鎮座しています。
湯島天神の顔は菅原道真公ですね。 菅原道真公は言わずと知れた学問の神様です。
境内に牛の像が建てられていたり、梅園があるのも菅原道真の縁です。
その学問の神様へのご利益を求めて数多くの人々が参拝に訪れたでしょう。
江戸時代に社殿が全焼したときも徳川家から莫大な資金の寄付があったそうです。
それだけ信仰があるかった…で終わる訳ないですよね。
お金をかけてまでも再建する理由があると思いませんか?
それは地域的にも「一度は行きたい伊勢参り」と同様な図式になっているのです。
伊勢にももちろん伊勢神宮が鎮座しています。
それと併せて伊勢の地は一大遊郭です。
参拝と併せて花街を楽しむのが文化だったのですね。
そして、湯島の地も花街でした。
吉原や品川宿に次ぐ賑わいを見せていたそうです。
湯島天神には男坂、女坂がありますし、男女の出逢いの場だったのかもしれませんね。
菅原道真公にちなんで梅の花街といったところでしょうか。
神社や神様には艶々しい色事がつきものなんですよ。
なんでそこまで幕府から必要とされたのかと考えると金銭源だったからではないでしょうか?
そう考えると集客のためのフロントエンドにお金をかけるのは当たり前だと思えますよね。
神社の歴史を紐解くときはお金の流れを見ると面白いですよ。
単に貨幣(お金)だけでなく金、銀、鉄、水銀などお金の流れを探ってみましょう。
すると面白い顔が見えてきます♬
それではダークネス神社参拝オンデマンドをお楽しみ下さい(^^)