神社に学ぶ!すもうの歴史と真実…角力に込められた禍々しい意思を探る

こんにちは!

怨霊大博士 づか です(*^▽^*)

先日、神社ブランチで訪れた東京都江東区富岡に鎮座する富岡八幡宮の境内にある横綱力士碑に因んで角力(すもう:相撲と読みます)の話をします。

2/1 【リアル】富岡八幡宮&ビジネス交流会/神社ブランチ(フラスコ交流会)

 

相撲が歴史書に登場するのは出雲の国譲りからです。

 

出雲国譲り

出雲国譲りをご存知でしょうか?

大国主命が治める出雲国を天照大御神が譲ってくれと申し出る、なんとも横暴なストーリーです。

歴代の天皇が「見まほし」と発するのと同じです。

問答無用で朝廷が奪いにくる様です。

神代の時代でも同じです。

 

その国譲りですが、中間は大きく端折って話しますと、天照大御神の使いとして建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)と経津主神(ふつぬしのかみ)が出雲国に降り立ち大国主命に「国を譲れ!」と迫るのです。

因みに
建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)は茨城県・鹿島神宮
経津主神(ふつぬしのかみ)は千葉県・香取神宮
に祀られている神です。

その国譲りの最後を締めくくるのが建御名方神(たけみなかたのかみ)と建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)との相撲勝負です。

 

古事記にはこの様に書かれています。

相対したときに建御名方神(たけみなかたのかみ)が建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)の手を取ると凍りつき、また手を取ると剣の刃となった!
これに恐怖した建御名方神(たけみなかたのかみ)は身動きが取れなくなってしまいました。

今度は建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が建御名方神(たけみなかたのかみ)の手を取ると若葦を取るかのように投げ飛ばされてしまったのです。

そして、建御名方神(たけみなかたのかみ)は諏訪に逃げていきました。

建御名方神(たけみなかたのかみ)は諏訪大社に祀られるようになったのです。

 

因みに建御名方神(たけみなかたのかみ)との相撲話は日本書紀には登場しません。

建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が一番カッコいい見せ場なのですが不思議ですね!

知られたくない事実があるのかもしれません…

 

当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)

さて、次に登場するお話は垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代。古墳時代です。
当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)との相撲勝負です。

因みに古事記にこの話は登場しません。
日本書紀のお話です。
神社ブランチでは間違ってお話してしまい、すいません。

 

奈良盆地の西に連なる葛城山の麓にある當麻の里に住む当麻蹴速(たいまのけはや)は動物の角をへし折ったり、足で人を蹴り倒したり、日頃から「この世で自分と互角に力比べできる者はいない。もしいれば対戦したいものだ」と、豪語していました。

 

それを聞いた垂仁天皇(すいにんてんのう)は家臣に「彼と力比べをする者はいないか」と問い、「出雲に野見宿禰(のみのすくね)という者がいます」と答えると、「その者を呼べ」と命令した。

 

垂仁天皇七年七月七日、対戦の日、蹶速と宿禰の相撲が始まった。
互いに足を上げて蹴り合った。長い戦いの末に、蹶速は腰、脇の骨を折られ、とうとう命を失った。
この時、勝った宿禰は、褒美として蹶速の所有していた領地を賜ったのです。

 

この二つの物語のなかで共通点があります。

負けた方が領地を奪われるのです。

 

その為に「住まい」を取り合って「争う」意味が根っこにあるのが「すもう」なのです。

だから、「住まう:すまう」とも呼び、「争う:すまう」とも呼ばれるのです。

 

角力とは

また、「すもう」は角力とも書きます。

何故、角力と書くかというと、牛には角があり、それぞれの頭をぶつけ合って力試しをすることから繋がってくるのだが、この牛は動物の牛ではない。

牛の様な角を持った牛鬼や土蜘蛛と呼ばれる人間のことを指しています。

妖怪の様に言われ蔑まれた人間が互いに争わされ、結果的に住まいを(土地を)奪われてしまうのです…

 

当麻蹴速(たいまのけはや)が住んでいた葛城は金剛山と隣り合わせあり、水銀鉱脈があった場所、野見宿禰(のみのすくね)の住んでいた出雲は真砂砂鉄という良質な砂鉄が取れた土地である。(出雲を山陰地方とした場合だが…)

両方ともヤマト朝廷が欲しがっていた土地である。

最終的には全てヤマト朝廷に持っていかれてしまうのです。

 

角力とは朝廷から見て悪人や罪人と言われる人間を互いに争わせて、自らは利益を得る「漁夫の利」の性質を縄文時代の昔から持っていたことが理解できたかと思います。

そう考えると建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)も鬼とされていた神なのかもしれません。

それを探るのは、また別の機会にしておきましょう。

 

角力から学ぶ事

今回の角力のお話で私たちが気付かなければならないのは、表面上に見える盛り盛り上がるイベントに目や意識を奪われて「あっちは良い」「こっちは悪い」と流されてはいけないと言うことです。

冷静にものごとを見て、お金の流れを探ることが重要です。

そのうえで自らが判断してください。

 

テレビで言っているから、SNSでみんながつぶやいているから、記紀に書かれているからと信じるのではなく。

自分で結論を出してください。

健康作りでも、自己実現でも考え方は同じです。

 

誰かが描いた物語のうえを生きるのではなく、自分の人生を自ら描き進みましょう!

 

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